高プロラクチン血症の治療を始めます。ブロモクリプチンの服用。Ep.6

不妊検査で、抗精子抗体(ストロング)と高プロラクチン血症の2つが、私たちの不妊に関連していると発覚。

【記事から分かること】
・高プロラクチン血症の原因と治療方法
・ブロモクリプチンの効能

高プロラクチン血症と診断を受けましたが、まずは薬剤治療を試みることになりました。
そこで、妻はブロモクリプチンを服用することになりました。
理系の夫からすると、”ブロモ〜”と名の付く物質には自然と警戒心を抱きます。そこで、今回は薬剤治療の意図や使用薬剤について詳しく調べてみることにしました。

高プロラクチン血症について

脳内

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

血中のプロラクチン(PRL)の数値が高い人が、高プロラクチン血症と言われます。
【そもそもプロラクチンとは】
代表的なホルモン
【プロラクチンとは】
主に、妊娠後の授乳期になると、脳視床下部から甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)が分泌される。
プロラクチンは、脳下垂体から分泌されるホルモン。
乳腺を刺激して乳汁の分泌を促進する役割。
【血中プロラクチン値の基準値】
成人男性4.29~13.69 ng/mL
成人女性4.91~29.32 ng/mL
【日内変動】
分泌量は一般的に、夜間に多く昼間少ない。
プロラクチンは通常時でも、微量が分泌されている。
食事、運動、ストレスで上昇するとされている。
【分泌調整】
分泌量が多い: 分泌促進因子であるTRHの分泌量が多い。
分泌量が少ない: TRHが減り、分泌抑制因子であるドパミン分泌量が多い。

 

 

 

 

【高プロラクチン血症】
”何らかの原因”により授乳期でもないのに、プロラクチンの分泌量が増えている状態。
その原因として知られているのは以下の通り。
  • 腫瘍(プロラクチノーマ): 下垂体にできるプロラクチンを産生する腫瘍
  • 薬剤性高プロラクチン血症: ドパミンをブロックする睡眠薬や精神神経薬、胃腸薬を服用する事でドパミンのプロラクチン分泌抑制機能が働かず、プロラクチン値が増加する
  • 甲状腺機能低下症: 甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)が増え、プロラクチンの分泌量が増える
  • ストレス
  • 原因不明
【高プロラクチン血症の種類】
  • 普通の高プロラクチン血症: 普段から血中プロラクチン濃度が高い
  • 潜在性高プロラクチン血症: 普段は低い値だが、夜間やストレスを感じた時などに急増する

 

 

私たちのケース

医療記録

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私たちの場合は、”潜在性高プロラクチン血症”であることが判明しました。

 

 

 

確認するのに実施した試験は、「TRH負荷試験」です。

 

 

 

結果

通常時のPRL値 = 40 mg/ml
TRH負荷後のPRL値 = 160 mg/ml

 

 

 

 

基準値が30 mg/mlなので、妻の場合は、完全に高プロラクチン状態でした。

 

私たちの行った治療

薬剤治療

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一般論として、

高プロラクチン血症の原因が仮に、「今現在服用している薬」によるものであれば、薬剤性高プロラクチン血症と言うことになりますので、その薬の服用を中止すれば済みます。しかし、妻の場合、特に服用している薬はありませんでしたので、その他の原因が考えられます。

 

 

 

 

私たちの通っているクリニックの医師が選択したのは、「ブロモクリプチン」の服用です。

(1錠2.5mgを、1日1回、夕食後に服用)

 

 

 

 

ブロモクリプチンを服用する理由は次の通りです。

  • 血液中のプロラクチン量を低下させる効果あり。
  • 仮に下垂体にできる腫瘍が原因であった場合でも、プロラクチン値を低下させ、かつ、腫瘍を小さくする効果あり。

 

 

 

 

 

ブロモクリプチンとは

一般名: ブロモクリプチン メシル酸塩
製品名: パーロデル錠
化学物質: 麦角アルカロイド誘導体

高プロラクチン血症、乳汁露出症、パーキンソン病への治療薬として、使用される薬剤。

副作用として、吐き気や嘔吐、食欲不振、胃の不快感、便秘などの胃腸症状が出る場合がある。
滅多にないようですが、幻覚、妄想、錯乱なども副作用として知られています。

薬に支払った料金は以下の通りでした。

ブロモクリプチン、28錠(保険適用):        850円
合計:                        850円

今後のこと

今後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえずは、月経不順の原因と考えられる高プロラクチン血症、さらにその原因と思われるプロラクチンの過剰分泌を抑制する薬剤治療を継続して様子見と言う感じです。

 

 

 

 

EP5で紹介したように、クロミッドの服用が5日目に終わり、そこからブロモクリプチンに切り替えました。まずは、プロラクチン値が下がり、月経周期が正常化する事を祈るばかりです。

 

 

goodbyw friends



ブログランキング・にほんブログ村へ

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事