
最初の不妊治療として、高プロラクチン血症の治療を目的としてブロモクリプチン(パーロデル)を服用していました。今回、その効果をまとめます。ブロモクリプチンは、他の治療にも用いられる薬なので、副作用などを気にしている人には参考になるかもしれません。
ブロモクリプチンと言う薬
ブロモクリプチンについては、高プロラクチン血症診断時のことを書いた過去の記事で詳しく解説しましたので、そちらをご覧ください。
ブロモクリプチンとは
高プロラクチン血症、乳汁露出症、パーキンソン病への治療薬として、使用される薬剤。
どんな効果を狙って服用するのか

服用の理由は、過去の記事でも紹介した通り、潜在性高プロラクチン血症の治療のためです。
高プロラクチン血症は、”何らかの原因”により授乳期でもないのに、プロラクチンの分泌量が増えている状態のことを指します。
プロラクチンは、乳汁の分泌を促すために脳で分泌されるホルモンなので、妊娠前は、低い分泌量に抑えられていなければなりませんが、私たちの場合、夜間時間帯のプロラクチン分泌量が異常に高いと言う検査結果を得ました。他のホルモン数値も、それを裏付けるものでした。プロラクチンの分泌が多い場合、身体が授乳期と勘違いしてしまい妊娠には適さない状態を作ってしまう結果、無月経や排卵障害が引き起こされ、これが不妊の原因となってしまいます。
妊娠前の適切な身体の状態を作るには、プロラクチンの分泌量を減らす必要があります。”ブロモクリプチン”には、脳に直接作用してプロラクチンの分泌量を減らす役割があります。
治療全体の流れとしては以下の通りです。
ブロモクリプチンを継続して服用した結果
前述の通り、高プロラクチン状態は無月経や排卵障害を引き起こしますが、これはつまり、排卵に至るプロセスが阻害または遅延している結果です。ブロモクリプチン服用の効果の有無を判断するには、排卵までの期間を比較するのが一番だと思われます。
服用開始は排卵直前だったので、その周期で薬剤効果を評価するのが難しいため、服用開始周期の前後の月経周期まで様子を見ました。データ詳細は以下の通りです。
- 服用開始前の月経周期: 排卵まで26日 月経期間42日
- 服用開始した月経周期: 排卵まで24日 月経期間40日
- 服用開始後の月経周期: 排卵まで20日 月経期間36日
上記結果を見る限り、ブロモクリプチン服用の効果はアリと考えられます。一般的には、月経周期が28日で排卵日が14日目だと言われているので、薬剤服用した結果、これに近づいたと言えます。
副作用とまとめ
気になる副作用についてですが、妻の場合は、特に何も異変はありませんでした。
そして、ブロモクリプチン服用は高プロラクチン状態を改善するのに有効であると判断され、しばらく服用を継続することになりました。医師曰く、高プロラクチン血症の場合、薬剤服用を継続することは避けられないらしいので、長い戦いになりそうです。
少なくとも、ブロモクリプチンを用いた高プロラクチン血症の治療は、間違っておらず、安全に行えそうだと言うことはわかりました。今後もしばらく継続して服用すれば、身体のコンディション改善がさらに進み、妊娠に一歩近づけそうです。
ちなみに今回の月経周期では、ブロモクリプチンの効果を見ることの他に、タイミング法による自然妊娠を試みており、さらに排卵誘発剤の効果も試していたので、その結果を次回は紹介します。
以上