いつから排卵検査薬を使うべきなのか?検査薬の性能を確認してみました

排卵検査薬って、どれくらい正確な結果を出すのか気になりませんか?

この記事から分かること

    • 排卵検査薬を測定する本当の目的
    • 検査薬の精度
    • 実際に測定してみた結果(7回測定)

 

一般論として、「排卵日を知ることができれば、妊娠確率を上げることができます。」排卵日を予測する方法の一つが、排卵検査薬を使うことです。今回は、ある月経周期の中で実際に使ってみた結果を、基礎体温チャートと比較して紹介します。

妊活中の夫婦の皆さんには、めちゃくちゃ参考になると思います。

そもそも排卵とは

卵巣から卵子の排卵が起こる時

 

 

排卵とは

簡潔に言うと、

卵巣にある”卵子”が、”精子”と受精する場所である卵管に排出されること。

 

卵巣から排出され、卵管に移動したら精子と受精が可能になり、交渉のタイミングや運がよければ受精します。だから、妊娠(受精)する確率を上げるには、排卵と交渉のタイミングを合わせる必要があると言われているのです。

 

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月経周期の中の排卵

月経周期の図

月経周期は、月経初日を1日目として、次の月経の前日までの日数を1周期と数えます。

 

 

一般に、1周期が25〜38日が正常な範囲とされています。1周期は大きく分けると4つの期間に分類できます。それが、月経期、卵胞期、排卵期、黄体期です。

 

 

上図からも分かるように、この周期はホルモンの分泌によって制御されています。詳しいことは別に記事で紹介します。

 

 

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ホルモンと基礎体温の関係

月経とホルモンの関係
この図は、女性の月経周期(ここでは28日間)の中で起こるホルモン分泌の変化と基礎体温の変化を示します。
大まかに言うと、
月経〜排卵までの期間は、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が多く、
排卵〜次の月経までの期間は、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が多くなります。
これらホルモンの影響で、
排卵前は、基礎体温が低い低温期
排卵後は、基礎体温が高い高温期に分かれます。
具体的には、体に中で起きていることは、次の通りです。
卵胞期: 次の妊娠に備えて卵巣の中で卵胞(卵子)が発育し始めます。卵胞が大きくなると、卵胞から分泌されるホルモン(エストロゲン)量が次第に上昇していきます。。
排卵期: 血中のエストロゲン濃度の上昇による刺激を受けた脳は、黄体形成ホルモン(LH)の分泌値を急激に増やします(LHサージ)。LHの急激な上昇による刺激を受けた卵巣は、発育した卵胞を排出します。
黄体期: 排出された卵子が受精した時に備えて、体が妊娠の準備を始めます。この時に分泌量が増えるのがプロゲステロンで、これが基礎体温の上昇をもたらします。
簡潔に言うと、「LHサージが起こった1日後に排卵が起こる」と言うことです。
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最も妊娠しやすいタイミングを知る方法

タイミング

 

一般的に、いつ交渉をもつことが、最も妊娠しやすい"タイミング"なのでしょうか。

最も妊娠しやすい交渉の時期

排卵前の2日間〜排卵日

 

 

理由

  • 卵子の受精可能時間は、排卵後約12時間前後
  • 排卵後は、頸管粘液が減少し精子の動きが悪くなる
  • 精子は排卵前に卵管に到達している方が良い
  • 精子の女性の体内での受精可能時間は24〜48時間

 

 

ここで、難しいのは、”排卵日の2日前を特定することです。

 

 

ここで重要なのが、前の章で紹介したように、排卵の約2日前くらいからLHサージが始まることです。

 

言い換えると、「LHサージを検出することで、約2日以内に排卵が起こることを知ることができる」と言うことです。

 

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LHサージの測定方法

波

 

LHサージは、市販の検査薬を使用して、自宅で簡単に検査できます。

 

 

検査薬の特徴は以下の通りです。

  • 尿を振りかけるだけ
  • 数分で結果が得られる
  • 比較的安価
デメリットというほどではありませんが、以下の点を認識して測定すると、より正しい測定結果を得ることができるでしょう。
  • 検査結果の変化を見逃さないため、数日間連続して測定する必要がある
  • 排卵予定日の2日以上前から測定をスタートする必要があるので、基礎体温などからおおよその排卵予定日を推測しておく必要がある
  • LHは血中に放出されるものであるから、尿中LHの濃度上昇は、実際の血中LHの濃度上昇に対して数時間は遅延する

 

 

実際の市販の排卵検査薬を使ってみました

比較試験

 

排卵検査薬として使用した商品は、近所のドラッグストアで購入した「Hi Tester®︎」です。

 

LHの検出量を3段階で結果表示するので、細かい変化を確認できるかも、と思ってコレにしました。詳細は、商品の販売サイトで確認してください。

 

 

今回使った排卵検査薬は、尿中のLH量が増えれば増えるほど、ラインの本数が1〜3本に増えていきます。普段の状態は人それぞれのようなので、排卵予定日の1週間ほど前に、検査キットを使って基準となるラインの本数を確認する必要があるようです。

 

 

通常であれば、普段の本数は0〜1本となります。LHサージが起こると、普段の本数以上のラインが確認されます。例えば、普段が0本の人だとLHサージの時は1〜3本に増え、普段が1本の人だとLHサージの時は2〜3本に増えるようです。

 

 

《使ってみた結果》

基準となるライン本数: 1本

23日目: うっすら2本

25日目: はっきり2本

26日目: 基礎体温の上昇

基礎体温と排卵検査薬の結果

※この基礎体温表は、妊活を初めてから23ヶ月目の月経周期の時のものです。

 

 

市販の排卵検査薬の精度を評価してみました

評価

 

検査キットを7個も消費。

 

LHサージ(ハッキリとした陽性確認の日)の直後に、基礎体温の上昇(排卵)を確認。つまり、この検査キットを使ってLHサージを正しく検出できていると言えます。さらに、LHサージから推測されるタイミングで、正しく排卵が起こっていることも確認できています。

 

 

よって、市販の排卵検査キットでも排卵日を推定するのに十分な性能があることが確認できたと言えます。

 

 

実際に使用する前は、精度を疑っていましたが、
ドンピシャでLHサージを検知できていたので、
疑ってすみませんでした〜!って気持ちです。
病院に通院するのが困難な状況なので、自宅に居ながら
検査できるのは非常に助かります!

 

その他の市販の排卵検査薬をご紹介

排卵検査薬

 

排卵検査薬として、今回我々が使用したもの以外にも市販品があったので、簡単に性能と特徴をまとめておきます。詳細が気になる方は、各検査薬にリンクを貼っておきますので、そちらで確認してください。

 

ハイテスターH/武田コンシューマーヘルスケア
→筆者夫婦が使用した検査薬
→10本入
→3本線検出・ドゥーテストLHⅡ/ロート製薬
→12本入
→2本線検出

ウー・マンチェックLH/不二ラテックス

 →12本入
→2本線検出

 

まとめと注意点

市販の排卵検査薬を使うことで、かなり正確に排卵日の1〜2日前を推定することができることを確認しました。

 

しかし、不妊の原因の中には、排卵と関係しない原因も多くありますので、不妊に悩んでいる方はまず、病院に行かれることをお勧めします。

 



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