
不妊症と診断された後はどのような治療ステップがあるのかについてまとめます。
不妊症治療には、治療時点の年齢やそれぞれの原因が深く関係します。そのため全ての不妊症患者に共通の治療ステップを示すことは困難です。
本記事では、一般的な治療までの流れと治療のステップについて触れたいと思います。何となくの流れが知りたい方の参考なれば幸いです。
不妊治療の種類
不妊治療には、大きく分けると2種類あります。
- 一般不妊治療: タイミング療法、薬物療法、人工授精(AIH)
- 高度生殖医療: 体外受精(IVFーET)、顕微授精(ICSI)
不妊治療の一般的な流れ
各医療機関によって治療方針は様々であり、実際の治療の流れを示すことは難しいのですが、一般的には、「ステップアップ治療」と呼ばれる方法で進められます。
そして注意したいのが、全ての不妊症患者がこのステップアップ治療に沿って治療を進めるわけではありません。例えば、年齢が高齢である場合や、不妊症の原因が特定されていて、タイミング両方を試す必要がない場合は、ショートカットして最初から体外受精(IVFーET)などの高度生殖医療を選択する場合もあります。
次に、不妊症の原因ごとにどのような治療が行われるのかを示します。
不妊治療の一般的な流れ(原因別)
不妊には様々な原因があり、治療方針は原因ごとに異なります。
不妊症の原因の種類については、別の記事を参照してください。そこで触れた原因について、どのような治療が行われるのかを簡潔にまとめました。
- 治療の流れは”不妊の原因”によって様々であること
- 原因によっては一般不妊治療を行わず、いきなり高度生殖医療に移行する場合もあること
- 手術が必要な場合もあること
などが分かります。
注意
あくまで、”何となくの治療の流れのイメージ”を掴むためにお役立てください。
例)不妊治療に関するアンケートの結果
5,471人を対象に行われたアンケートの結果は以下のようになっています。
不妊治療の経験や関心がある集団を対象としたアンケートである点を注意して解釈する必要があります。
とは言え、各治療の比率はステップアップ治療が行われている現実と矛盾がありません。また、体外受精や顕微授精のような高度生殖医療の実施に至っている人の割合が高いことがみてとれます。
まとめ
不妊治療をステップについてまとめました。
上記のように、不妊治療方法は”不妊の原因”に依存します。そして本記事で示した治療ステップ以外にも多様な方法があります。その内容は、不妊検査を受けて不妊症の診断を受け、更なる検査や治療、妊活状況、年齢などの様々なファクターから決まってくるものです。
そして不妊治療の結果、最初の1周期目で妊娠する人もいれば、なかなか妊娠しない人もいます。実際に治療を進めてみないとわからない部分もあるので、上記の治療ステップはあくまで一つの例として参考にしてみてください。