
高プロラクチン血症と抗精子抗体(ストロング)の両方に対処しつつ妊娠を目指すことになりました。今回、詳細なプランについて紹介します。
統計データから見る不妊治療
不妊治療を行うことになりましたが、やっぱり不安ですね。不安と向き合うには知識が一番。まずは、不妊治療の実態を把握することにしました。
以下、厚生労働省の資料を参考に情報整理したものです。
上記のデータには驚きました!
学校で例えると、1クラス中2〜3人の生徒は、体外受精か顕微授精で生まれていると言うことです。
上図1は、たった10年間の推移を示していますが、凄まじい勢いで伸びています。
上図2も、驚きのデータです!
約18%の夫婦が不妊検査か不妊治療を受けていることを示しています。
これだと、5〜6組に1組の夫婦が該当します。
前述のデータを見る限り、私たちだけの問題ではなく、多くの夫婦が悩んでいる問題なのだと実感できます。
具体的な不妊治療の流れ
多くの人が、不妊治療を受けていることがわかりました。
しかし、ご存知の通り、不妊治療の内容は不妊の原因と大きく関係があるので、みんな同じ治療を受けているわけではありません。
不妊治療は図で示すように、上から下に向けて順々に進めていきます。(一般論)
点線が囲まれた”生殖補助医療”は、保険適用ではないので、選択されるとしても一番最後です。体外受精や顕微授精はこの中に含まれています。
まずは、多くが健康保険に適用となっている一般不妊治療からスタートします。
代表的なのが、”タイミング法”や”排卵誘発法”です。これらは非常に安価で、実施しやすい特徴があります。
私たち夫婦の治療方針
”私たちの持つ不妊の原因”ごとに、方針を以下に示します。
まず、”①抗精子抗体(ストロング)”の方ですが、体外受精が即決でした。精子に対する抗体(しかもストロング)なので、受精する望みがないためです。
前出の図で示される一般的な治療の流れのほぼ全てをスキップすることになった訳です。
しかし、体外受精をするからと言って、”②高プロラクチン血症”のことを無視できるわけではありません。本来、分娩後の授乳期に分泌されるプロラクチンが、妊娠前に多く分泌している状態は、よくありません。
→受精卵の着床の邪魔をすると言われる場合もあるようです。
そのため、”高プロラクチン血症”は薬剤で治療することになりました。
薬剤名は、すでに過去のエピソードで紹介した”ブロモクリプチン”です。
・薬剤の効果をみるため、今回と次回の月経周期は、基礎体温や卵胞の発育具合を観察しながら、”タイミング法”で様子を見る。
・その後、体外受精に向けての各種治療がスタートする。
タイミング法はどんな方法?
タイミング法については、過去の記事で紹介しているので詳細はそちらをご覧ください。
簡潔に言うと
精子と卵の受精確率を最大化することです。
方法
・超音波検査で卵胞の発育具合を観察し続ける。
・毎日、基礎体温を記録して、排卵日を推測しやすくする。
・排卵日の2日前〜排卵日の間に交渉を持つ。
今後の方針と予定
とりあえず、やることは3つです。
- ブロモクリプチンの服用継続
- 毎朝、基礎体温を記録する
- 月経開始〜排卵推定日の間に卵胞の大きさを測定するため何度も通院
全て、妻がやる事ばかりで負担も大きいと思いますが、夫婦で協力しながらコツコツ進めていきます。
次回は、今回の月経周期分の結果が出揃ったら、結果を紹介します。
以上