不妊症とは

「不妊症」とは何なのか?具体的には、どうなれば”不妊”と言えるのかご存知でしょうか?誰でも”不妊”となる可能性はあります。重要なのは、”不妊”と認識するまでの時間を縮めることです。短縮できた時間は非常に大きな意味を持ちます。本記事では、不妊症への正しい認識を高めるため、不妊症の基本的なことをまとめてみました。

不妊症の定義

言葉のイメージとしては、何らかの原因により妊娠できないこと、妊娠しないことですが、より具体的な定義は以下の通りみたいです。

「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいい、この「一定期間」について「1年というのが一般的」である。

 

 

これは2015年に変更された最新の定義です。
 変更前:「一定期間」が1〜3年までの諸説があるが2年というのが一般的」
  ↓
 変更後:「1年というのが一般的」
この変更の背景は、女性がより早期に適切な 不妊治療を受けることにつながることを期待するものです。

では、「1年間は様子を見なければならないのか」というと、そういう訳ではありません。この「一定期間」を待たず、早期に不妊症の診断や治療を開始すべき場合もあります。

 

 

例えば、

  • 排卵がない人
  • 子宮内膜症の人
  • 過去に骨盤腹膜炎などにかかったことがある人
  • 月経不順や無月経期間が長い人
  • すでに高齢である場合
  • etc.
がそれにあたります。

不妊の原因はどこに?

不妊の定義でも書いた通り、不妊は、カップルの一方または双方の持つ何らかの原因によって起こります。では、どちら側の原因なのでしょうか。大まかな内訳は下図の通りです。

 

不妊症の原因の内訳

女性年齢と妊娠率

以下の図は、古いデータではありますが、避妊法が確立されていない時代のデータを参照しているので、人間の自然な妊孕にんよう力(妊娠のしやすさ)を知るのに良いデータと思い図化しました。

妊娠のしやすさと年齢の関係図

17〜20世紀の期間、アメリカやヨーロッパなど10カ所のデータをまとめたもので、様々な年齢の女性計1,000人あたりの出生数の推移を示します。20〜24歳の出生数を100%としています。縦軸の妊孕力(にんようりょく)は、妊娠のしやすさを表すものです。黒色の線はエラーバー(標準偏差)を表します。

古いデータですが、コレが示すことは、30歳以降に妊孕力が徐々に低下してくるということでしょう。

ただし

この研究データの取られた当時は、衛生環境も医療環境も、一般的な人々の知識レベルも、現代とは全然違うので、このグラフの数値通りとはならない点、男性の持つ不妊因子を排除したデータでもない点は、留意しておく必要があります。しかし、年齢と共に妊孕力が低下することは、今も当時も変わらないという点だけは押さえておくべきでしょう。

男性年齢と妊娠率

以下の図は、男性年齢とそのカップルが妊娠までにどれくらいの期間を要したかを示した研究結果です。
男性年齢と妊娠に至るまでに期間

イギリスで行われた2112人の妊婦を対象とした、男性年齢の影響に関する研究。横軸:妊娠を希望した時点の男性年齢、縦軸:妊娠までに要した期間(ヶ月)。女性の年齢など、様々な妊娠に与える影響を調整しても結果は変わらなかった。

45歳以降の男性のグループから、妊娠までの期間が長くなっていることが読み取れ、男性も加齢の影響を受けることがわかります。

年齢以外の原因

以下に男女別の主な原因を挙げます。(全てではない点は注意してください。)

女性側

  • 内分泌ホルモン異常
  • 卵管因子
  • 子宮因子
  • 子宮因子
  • 免疫因子
  • その他

男性側

  • 造精機能障害
  • 精路通過障害
  • 性交障害
  • 免疫因子
  • その他

 

 

 

不妊症の症状?

不妊症の原因は、本当に多種多様です。当然ながら、「症状」は原因によって変わってくるので、一概に述べることは非常に難しいようです。
一方で、多くの場合、痛みも不快感も感じないことが多いようです。
つまり、無症状であるが故に厄介なのです。
少しでもおかしいと思ったら、病院を受診しましょう。

まとめ

不妊症は何らかの原因により妊娠できないこと、妊娠しないことです。
何らかの原因は、本当に多種多様です。
今回示したデータを参考に、「自分たちの年齢」と「どれくらいの期間妊娠していないか」を参考に、医療機関の受診を検討してみてください。



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