
「不妊症」とは何なのか?具体的には、どうなれば”不妊”と言えるのかご存知でしょうか?誰でも”不妊”となる可能性はあります。重要なのは、”不妊”と認識するまでの時間を縮めることです。短縮できた時間は非常に大きな意味を持ちます。本記事では、不妊症への正しい認識を高めるため、不妊症の基本的なことをまとめてみました。
不妊症の定義
言葉のイメージとしては、何らかの原因により妊娠できないこと、妊娠しないことですが、より具体的な定義は以下の通りみたいです。
「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいい、この「一定期間」について「1年というのが一般的」である。
では、「1年間は様子を見なければならないのか」というと、そういう訳ではありません。この「一定期間」を待たず、早期に不妊症の診断や治療を開始すべき場合もあります。
例えば、
- 排卵がない人
- 子宮内膜症の人
- 過去に骨盤腹膜炎などにかかったことがある人
- 月経不順や無月経期間が長い人
- すでに高齢である場合
- etc.
不妊の原因はどこに?
不妊の定義でも書いた通り、不妊は、カップルの一方または双方の持つ何らかの原因によって起こります。では、どちら側の原因なのでしょうか。大まかな内訳は下図の通りです。
女性年齢と妊娠率
以下の図は、古いデータではありますが、避妊法が確立されていない時代のデータを参照しているので、人間の自然な妊孕力(妊娠のしやすさ)を知るのに良いデータと思い図化しました。
17〜20世紀の期間、アメリカやヨーロッパなど10カ所のデータをまとめたもので、様々な年齢の女性計1,000人あたりの出生数の推移を示します。20〜24歳の出生数を100%としています。縦軸の妊孕力(にんようりょく)は、妊娠のしやすさを表すものです。黒色の線はエラーバー(標準偏差)を表します。
ただし
男性年齢と妊娠率
イギリスで行われた2112人の妊婦を対象とした、男性年齢の影響に関する研究。横軸:妊娠を希望した時点の男性年齢、縦軸:妊娠までに要した期間(ヶ月)。女性の年齢など、様々な妊娠に与える影響を調整しても結果は変わらなかった。
年齢以外の原因
女性側
- 内分泌ホルモン異常
- 卵管因子
- 子宮因子
- 子宮因子
- 免疫因子
- その他
男性側
- 造精機能障害
- 精路通過障害
- 性交障害
- 免疫因子
- その他